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私は創りたい 井江春代展

【展覧会名】
私は創りたい 井江春代展

【会期】
2024(令和6)年4月3日(水)~7月13日(土)

【開室時間】
10:00~17:00 入場無料

【休室日】
火・日・祝日
※閉室日等に変更がある場合は当サイトにてお知らせいたします。

【内容】
「私の心の奥深く、誰も知らない白い部屋。ときどき、折にふれ私の中に生まれながら、いそがしい生活の中でかえりみるひまもなく、次々にここにほうり込まれている、まだ形つくられぬ人形たち。
仕事を終えてほっとした時。疲れてどうにもならない時。わたしはそっとここにきて、彼らと語りともに遊ぶ。
(中略)
そうあばれたって無駄よ。今、製作の時間がないのです。それにお前、昨日ひまわりを見ている時、ふと生まれたものだもの、あわてて外に出るよりも、もう少し育ってから。
(中略)
自分の心に生きる人形をそのまま、作れるのはいつの日かと、私が歎ずれば、人形もまた、さびしそうに目をふせる。
見るものの心を和やかにし、誰からも愛される、じっくりとあたたかい人形を私は創りたい。いつまで、かかっても。」(井江春代「私は創りたい」『眞赤土』第4号 1949年)

井江春代(1923-2011)は、昭和19年(1944)、女子美術専門学校(現女子美術大学)師範科日本画部を卒業した後、特に絵本の分野で活躍した美術家です。昭和39年(1964)には、第13回小学館絵画賞を受賞しました。
ご家族のご尽力により井江春代作品・資料 約1700点が女子美術大学歴史資料室に収蔵されました。これらは、戦時中、美術学校で日本画を学んだ後、家庭を支えながら制作を続けた一人の女性美術家の活動をたどることができるアーカイブズです。彼女を動かしていたのは、“創りたい”という思い。日々の生活の中で制作の時間をどうつくるか葛藤しながら、子どもたちに向けて多くの優れた絵本作品を生み出しました。
本展では、在学中の作品・資料、人形・はり絵作品、絵本原画などを展示し、美術家・井江春代の世界を紹介します。

【女子美術大学美術館 染織コレクション展示】
展示室内の女子美術大学美術館コレクション公開スペースにて染織資料を紹介しております。併せてご高覧ください。展示内容は以下サイトに掲載いたします。

私は創りたい 井江春代展
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